名古屋市の小学5年生は岐阜の山奥に2泊3日で監禁されるという行事があります。
私の時代にもありました。
昭和46年(だったかな?)から続く名古屋市の小学生の伝統的な行事らしいです。
当時友達がおらず虐められっ子全盛期だった私はもうそれが嫌で嫌で仕方なくて、半泣きになりながら行った記憶があります。
多分嫌な思い出ばかりだったので、その2泊3日の間の記憶は殆どありません。
それから20年の時が経ち、私の娘も小学生5年生になりました。
娘はコミュニケーション能力に長けていて私よりもずっと友達が多いため、この2泊3日の監禁(宿泊学習)を大変楽しみにしておりました。
嬉々として準備をし、夏休みの間もずっとその話ばかりをして、昨日の朝はニコニコしながら旅立って行きました。
そして私はというと、こんなチャンスは滅多に無いので彼氏と1泊2日の旅行に行くことにしました。
日帰りで遠出をしたことは結構ありますが、泊まりで出掛けるのは初めてです。
私もこの日が来るのを娘同様楽しみにしていました。

近鉄特急しまかぜに乗って、

行き先は鳥羽!
しまかぜは予約を開始した直後に席が埋まってしまい、毎日のように近鉄のホームページを覗いてはキャンセルが出ないかチェックをして、ようやくチケットが取れました。
私は鉄道オタクというわけではないですが、電車が好きです。
しまかぜには一度乗ってみたくて、やっと念願叶いました。
しまかぜに乗ると記念乗車券がもらえます。
鳥羽までは約1時間半。
なんやかんやと話をしていたらあっという間に着きました。
着いたのがお昼時だったので、昼食を摂るために駅のそばの駅前商店街へ。
ここはサザエストリートと呼ばれているらしく、サザエや大あさりなどの海産物をその場で焼いたり調理したりして新鮮な状態で食べられるお店が数軒連なっております。
正直「商店街」と呼ぶには貧相ですが、同じようなお店が並びおばちゃんが中から勧誘してくるためとても迷います。
私はうどんが食べたかったので、
「うどん?あるよ!」
と即答してくれたお店に入りました。
おばちゃん1人でやっている小さなお店です。



彼氏はビール、私は麦茶で乾杯をして、サザエの壺焼きと大あさりを頂きました。
あとは私だけ伊勢うどんを。
サザエも大あさりもぷりぷりで美味しかったです。
伊勢うどんは最近ずっと想いを募らせていたので食べられて幸せでした。
この日は鳥羽から船で渡った島に泊まる予定だったので、船の時間までは辺りを歩いて散策しました。
そしてまた食べるわたし…

三重県産のなんとかベリー(名前忘れた…)といういちごを使ったソフトクリーム、小雨のぱらつく中、海を見ながら食べました。
食に関する表現方法が乏しいので「美味しかった」としか言えませんが、本当に美味しかった…
彼氏は海を見てテンションが上がったのか、ずっと伝説の釣り師の真似をしていました。

その後、鳥羽の市営定期船に乗って答志島へ。
昔は島に住んでいたのでしょっちゅう船に乗っていましたが、久々に乗って海に出て懐かしい気持ちになりました。
しかしそんな懐かしい気持ちも束の間、15分弱で船は答志島の桃取という集落へ。
宿のおかみさんが港まで車で迎えに来てくれました。

お部屋は全室オーシャンビューの8畳間。
レトロで昭和な雰囲気がとても良かったです。
海が目の前!
この時点でまだ14時を回った頃だったので、島を歩いて散策することにしました。

蛸壺とキキララ

ノスタルジーげんぱつ

ビーチにあった水の入っていないプールに飛び込むも鈍臭さが消えないげんぱつ
集落の中をのんびり歩いて、ぼーっと海を見たり農協でジュースを買ったりしました。
時間の流れ方が昔住んでいた島にそっくりでした。
お部屋に戻って少し休憩したあとは、宿の前の堤防で釣り!

釣りをするのは17年ぶり?とかでした。
私は鈍臭いのでぼーっとしているとすぐエサを持って行かれます。
それでもなんと!

釣れました!
名前のわからない小魚と20cmくらいのフグが私の元にやって来てくれました。
釣果は最終的に彼氏と合わせて5匹に!(1匹死んだ)

左上のしましまの魚はゴンズイという毒のある魚で、彼氏が少し触ってしまったけど刺されなかったようで良かったです。
おかみさんに見せたら
「これ毒あるよ」
と言われてびっくりしました。
雨が降って来たので17時半頃に撤収。
彼氏はお風呂に入りに行ったので、一人で筋トレ(腕立て伏せ、腹筋、スクワット、ストレッチ)をしました。
18時半から晩ごはん。
ここの宿を選んだ決め手として、食事が安くて美味くて量が多い、というのがあります。

ホウボウという魚のお造り、サザエの壺焼き、車エビの踊り焼き、カニ、アワビのグラタン、トコブシ(かな?)、イカとシャコとウニの刺身、あおさの茶碗蒸し、煮魚、揚げ物、汁、炊き込みごはん、デザートのアイスクリーム、そして釣った魚の揚げ物と煮付け。
これで一番安いプランなので、更に上のプランはどれだけ多いんだろう…
量の多さに、私より先に彼氏がギブアップしました。
私はもともと胃の伸び代が大きいので、ゆっくり少しずつ食べれば結構な量を食べられるのです。
最近はダイエットで忘れておりましたが、食べようと思えばいくらでも食べられる胃袋なのでした…
彼氏が食べられなかった分も食べました。
お腹がぱんぱんになったけど、どれも新鮮で美味しかったな〜!
それからお風呂に行ったら私が世界で一番苦手・こわい・関わりたくない虫ナンバーワンのあの方が窓に張り付いていたので、見て見ぬふりをしてダッシュで入りました。
お風呂は温泉ではないので普通です。
男風呂からは海が見えるそうですが、女風呂は1階だし夜なので何も見えず…
部屋に戻ってだらだらしていたらどんどん眠くなって行ったので、日付が変わったあとくらいに寝ました。
朝は5時半くらいに目が覚めてしまって、彼氏が朝風呂に入ると言ったので私も軽く流しに行きました。
昨夜のあいつはもういなかったので安心です。
お化粧をして、コーヒーを飲んで、朝ごはん。

朝ごはんもお腹いっぱいになる量でした。
これにごはんと味噌汁、昨夜食べきれなかったお造りも食べました。
久しぶりにちゃんとした朝ごはんを食べた感じがします。
お部屋で少し休憩してからチェックアウト。
外は雨が結構降っていて、港まではまた車で送ってもらいました。
2日目の目的地は鳥羽水族館!
港から歩いて行きましたが、意外と遠かったです。
雨が降っていなければ景色を楽しむ余裕もあったのにな。

着いてまず向かったのはセイウチショー。
セイウチでかい!
そしてしっかり芸も出来る頭の良い生き物でした。
飼育員さんとのやり取りがまさに漫才で、すごく面白かったです。
めちゃ笑った!

それからは噂のダイオウグソクムシさんを見たり(ちゃんと中に本物がいました)、

ペンギンさんのお散歩を見たり、

ジュゴンを見て泣きそうになったりしました。
鳥羽水族館は飼育数日本一ということもあって、なぜかフクロウやヘビもいました。

あと魚を獲る猫のスナドリネコさん。
そのつながりからかぼのぼの展もやっていました。

芝生に寝転がって天井を見上げるとぼのぼのの仲間たちと一緒にお昼寝ができる仕組み。
雨がかなりひどかったので、鳥羽駅まではバスで戻りました。
晴れていたら伊勢の方に行ってもいいかなーと思っていたけど、鳥羽水族館だけでかなりゆっくり遊べたので、伊勢はまた今度の楽しみに取っておきます。

駅で売っていた松阪牛まんを食べました。
帰りは行きよりもあっという間だった気がします。
眠かったので少し寝ようかなと思っていたけど、またどうでもいい話をしている間に着いてしまった…
彼氏とはどうでもいい話ばかりをしていてもとても楽しいしゲラゲラ笑えるので、幸せだな〜と思います。
旅の最中は特に諍いもなく仲良く過ごせました。
来年は娘の修学旅行があるので、その期間にまたどこか行けたらいいなと思います。
今度は高山とか長野とか山の方に行ってみたいな!
自分に買ったお土産のダイオウグソクムシのモップと海月大全の下敷き。

19時頃には家に着いて、1時間だけ寝るつもりが2時間がっつり寝てしまった…
食べ過ぎたので体重だけが恐怖でしたが、想像したより全然増えてなくて拍子抜けしました。
いっぱい歩いたのが良かったのかな。
眠気と戦いながら書いたので小学生の日記のようになりましたが、これで今回の旅行記を終わります。