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マグロ散ル、水蒸気の朝に。

原発牛乳がマグロとは特に関係の無い話をたまに書きます。

私の親知らずちゃん

 

左上の親知らずを抜きました。

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私はもともと顎がしっかりしていて(その分顔がでかい)歯も全部生え揃っており、歯並びだけは昔からよく褒められます。

高校生の時に顔を出した親知らずも横道に逸れることなくまっすぐ生えていたので、虫歯にならなければこのまま抜かなくていいよ〜と歯医者さんで言われました(その時は抜く覚悟で歯医者に行きました)。

中学生になるまで一度も虫歯が出来たことが無く、とりあえず歯には恵まれた状態でこの世に生を受けたのです。

お母さんありがとう。

 

しかしながら10代の終わりにメンヘラ化した際、向精神薬を飲み過ぎて朝夕の感覚が無くなり、歯磨きを怠った時期があります。

そしてその時に覚えてしまった過食嘔吐

今考えると物凄くもったいないことをしたと思うのですが、この2つの愚かな経験により私の大事な親知らずちゃんが虫歯になってしまったのです。

 

この事実にはなんとなく気付いてはいたのですが、私は歯医者が苦手です。

この世で恐ろしいものを3つ挙げるとしたら、蛾と歯医者と食欲です。

なので30歳を過ぎるまで騙し騙し生きて来ました。

しかしながら人生そうは上手くいきません。

そのうち右下の親知らずには虫歯菌により穴があき、一昨年髪の毛を洗っている最中にその歯が半分に欠けました。

この時の絶望っぷりといったらなかったです。

欠けた歯を前に全裸で立ち尽くすしかありませんでした。

 

思考停止。

口の中にあいた穴。

この世でベスト3に入るくらいこわい歯医者。

 

この3つがぐーるぐる。

 

でもこのままではいけない、という気持ちも少なからずあったので、勇気を振り絞って痛みの少ない治療法を謳っている歯医者を光の速さで探して予約し、その翌日には右の上下を抜きました。

その歯医者さんは親切で説明もきちんとしてくれ、抜歯後も腫れたり痛んだりすることもなく良かったのですが、

 

「10年以上歯医者に行っていないとは思えないほど綺麗な歯」

「これは珍しい症例だ…」

 

と言いながら口に変な器具を付けられバシバシ写真を撮られました。

今考えると口腔内フェチの歯医者だったんだろうなあと思います。

その歯医者に行くたびに同じような写真を何枚も撮られたことと、空調の風が顔にガンガン当たって辛かったので、行くのをやめました。

 

それが2年前の話です。

 

 

最近になって私はまた歯医者に通う機会が出来ました。

そうそれは先月の話、娘と出掛けた際20年近く前に治療した歯の詰め物が取れたのです。

うっかりぷっちょを食べてしまったことが原因でした。

 

それから数日後に近所の歯医者に予約を取り(以前娘を連れて行ったことがありその時の対応が良かったから次に歯医者に行くならここ!と決めていた)、詰め物も一瞬で埋められ、左下の親知らずの虫歯は抜かなくても治療出来ますよ〜とのことだったので治して頂きました。

撮った写真はレントゲン1枚のみです。

変な写真はもちろん撮られませんでした。

たった2回の通院でここまでしてくれる、なんて親切な歯医者なんだろうと思いましたよね。

そしてここで左上の親知らずを抜こう、出来れば年内に…!と決意を固めました。

 

それでも最後に歯を抜いたのが2年前のことなので、やはり心の整理が必要です。

上の親知らずはすぐ抜ける、という歯医者さんの言葉を鵜呑みにしてしまって良いのか、もし翌日腫れたり消毒に行かなくてはいけなくなったりしたら仕事を休む必要も出てくるのではないか、ということを悩み出したら止まらなくなって、

「とりあえず年内にまた来ます」

と3回目の予約は保留にしたまま先月は終わりました。

左上の親知らずも別に今痛いわけじゃないし、また痛くなるまで放っておいても大丈夫かな〜とか思っていたのです。

 

しかし!

 

事件は今月初めのクリマの日に起こりました。

クリマの日の日記↓

クリマが終わりました - マグロ散ル、水蒸気の朝に。

 

何やら楽しげに書いていますが、クリマの日はなんと一日中左上の親知らずの虫歯がしくしく痛んでいました。

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こんなに楽しそうに写っているけど、実は口の中は大惨事だったよ!

それなのにずっとお菓子食いまくってたからあほだね!!

 

ちゃんかさ先生に

「あ〜〜歯が痛い〜〜」

と延々訴えていたことを覚えています(訴えてもどうにもならないのに…ちゃんかさ先生うるさくしてごめんね…)。

 

それから数日は痛みが続いていたので、これはもう抜くしかないと思いました。

抜き時だなと!

でも歯医者が人気なことと私の予定が合わないこともあって、2週間先の予約を取りました。

若干ビビっていたせいもあるかと思います。

2週間くらいあれば心の整理もある程度終わっているかな?という期待を込めて。

 

それから2週間、あれだけ痛かった歯の痛みはすっかり無くなりました。

えっもう抜かんで良くない!?

とは思ったものの、予約を取ってしまったので、しかもばっちり備考欄に「親知らずの虫歯が痛いので抜きたいです」と書いてしまったので、歯医者に行かざるを得ません。

 

それが今日の話(長くてごめん)。

 

今日は朝から気を抜くと歯医者のことを考えて暗い気持ちになっていました。

とにかく憂鬱でした。

「親知らず 上の歯 抜歯 時間」

というワードで検索しまくり、出てきた親知らずの記事のブログを読んで更に暗くなったりしました。

口の中が血で満ちるとか書いてあったから…

 

きっと歯を抜いてしまったらしばらくは何も食べられなくなる。

そうなる前に今一番食べたいものを食べよう。

そうだ、ケーキを食べよう!

と思い立った私は、別に何かのお祝いでも何でもないのにケーキを買って帰りました。

晩ごはんは煮込みラーメンだったので、それも食べました。

その時点で抜歯に対するプレッシャーで吐き気が半端なかったのですが、いやもうここでちゃんと食べとかないと餓死するから…無理矢理にでも食べないと……!

という謎の使命感に駆られていましたね。

今考えると狂ってますね。

そしてちゃっかりケーキも食べました。

 

もたれた胃をさすりながら歯医者の予約をした18時半より少し前に到着し、数分待って診察室に呼ばれました。

前回までの先生は若くて可愛らしい女性だったのですが、金曜日はお休みとのことで若くてイケメンな男性がやって来ました。

 

「今日は親知らず…抜くんですね?」

「抜く覚悟で来ました。とにかく痛みに弱いんで優しくしてください」

 

と処女のようなセリフを吐く私を笑いながら、イケメン歯医者は私の口の中の具合をチェックして行きます。

「若いのに食い縛りが結構ありますね〜骨が発達してるから年取ったら大変かも知れないですね」

と言いながら麻酔ピキーン!

 

えっ麻酔もう打っちゃうの!?

麻酔するための麻酔とかないの!?(塗るやつ)

いやあるって前の女の先生の時話したよな!?

伝達ミス!?痛いぞ!?!?

 

と頭の中がパニックになっているうちに麻酔は終わりました。

「このまま麻酔が効くまで5分くらい待っててくださいね〜」

とにこやかに言われ、イケメンはどこかに去って行きました。

私は診察台の前にあるテレビのローカルニュースでおでんツンツン男を見かけて、アホだなこいつは…と死んだ目をして考えていました。

 

それから10分ほど放置され、そろそろ眠くなって来た頃、イケメンが戻ってきてまた口の中の具合を見始めました。

麻酔がちゃんと効いているかのチェックです。

痛みは全く無かったのでその旨を伝えると、

 

「このあとの晩ごはんのこともありますし、早く抜けるように麻酔の量は通常の半分くらいにしてます」

 

という爆弾発言。

いやわし最後の晩餐気取りでめっちゃ飯食って来たけど!?

頭の中が色んなことでパニックです。

 

「じゃあ僕の指噛んで大丈夫なんでそのままにしててくださいね〜」

「(こめかみの辺りに走るミシ…ミシ…という音)」

「はいゆすいでくださーい」

 

この間約20秒。

口をゆすいだ水はほんのりと血の赤が混じっていました。

 

「これが入ってたんですね〜(歯を見せる)」

「えっもう抜けたんですか!?」

「抜けたよ〜1分以内でいけたでしょ?(キラーン☆)」

 

えええ…早……

 

あまりに呆気なくてなかなか事態を飲み込むことが出来ませんでした。

歯って簡単に抜けるんやな…

 

抜いた歯は持って帰れるとのことだったので、ください!と伝えると

「じゃあこの子ども用の歯を入れるケースに入れてあげるね」

と可愛らしい歯のケースに入れて渡してくれました。

歯医者ってサービス業だなあ。

 

 

虫歯の治療は今回で完全に終わりました。

私の中の地雷が完全に除去されたぞ!!

因みに抜いた歯は「まっすぐ生えてる素直な子」だったそうで、大事にしていれば抜くこともなかっただろうに…と悔やまれます。

でも虫歯になっちまったもんはしゃーねーな!

 

「経過観察と歯石取りを出来れば年内にやれたらいいなーと思うんですがいつがいいです?」

 

と言われてカレンダーを見たものの、私の年内の空いている予定はもう24日しかありません。

24日にお願いします、と伝えると

 

「えっクリスマスイブをこんな歯医者で迎えちゃって大丈夫!?」

 

と謎の心配をしてくれました。

お気遣いありがとうございます…大丈夫です…(彼氏は多分仕事です)。

ということで24日に歯医者に行って、私の長すぎる親知らずとの戦いはようやく終わりです。

 

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↑子ども用の歯のケースと私

 

出血もほとんど無くあまりに呆気なかったため、最後の晩餐気取りでめちゃめちゃ晩ごはんとデザートを食べたのに、今私は物凄い空腹に襲われています。

食欲つらい!

 

ああでも年内に地雷除去出来て良かった〜〜!

厄落とし!!!

 

明日の朝何を食べるかが今一番の楽しみです。

みんな歯は大事にしような!

 

 

おわり